焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
「とりあえず行くぞ。ついてこい」
そう言われ、ワケがわからぬままついていくと、門脇部長は一階に着くと玄関とは別方向へ向かって歩き出した。
「え、そっちは……」
たしか社長が利用している私たち、一般社員は利用できない通路だったはず。
だけど門脇部長は足を止めることなく突き進んでいく。
そしてドアの前に来ると、ポケットからキーケースを取り出し、その中にある鍵を使いドアを開けた。
そこは会社の裏通りに繋がっていて、目の前には社長が使う車専用の駐車場があった。
「ほら、帰れるだろ?」
得意気な顔で言われるものの、戸惑いを隠せない。
だってここは普通の社員はもちろん、重役だって使えない社長専用の通路だって誰かに聞いたことがある。
それなのにどうして門脇部長が? おまけに鍵まで。
呆然となる中、彼は眉尻を下げた困った顔を見せた。
「悪いが今は緊急事態だ。……どうして俺がここの鍵を持っているのか、それは聞かないでくれ」
「あ、はい。それはもちろんです」
そう言われ、ワケがわからぬままついていくと、門脇部長は一階に着くと玄関とは別方向へ向かって歩き出した。
「え、そっちは……」
たしか社長が利用している私たち、一般社員は利用できない通路だったはず。
だけど門脇部長は足を止めることなく突き進んでいく。
そしてドアの前に来ると、ポケットからキーケースを取り出し、その中にある鍵を使いドアを開けた。
そこは会社の裏通りに繋がっていて、目の前には社長が使う車専用の駐車場があった。
「ほら、帰れるだろ?」
得意気な顔で言われるものの、戸惑いを隠せない。
だってここは普通の社員はもちろん、重役だって使えない社長専用の通路だって誰かに聞いたことがある。
それなのにどうして門脇部長が? おまけに鍵まで。
呆然となる中、彼は眉尻を下げた困った顔を見せた。
「悪いが今は緊急事態だ。……どうして俺がここの鍵を持っているのか、それは聞かないでくれ」
「あ、はい。それはもちろんです」