焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
「電話は拒否するし、会いに行っても会ってくれない。挙句の果てに羽山を使って俺に会うなと言う。どうしてわかってくれないんだ? 俺はこんなに杏のことを想っているのにっ……!」
沸々と声から怒りを感じるのがわかる。どうしよう、私このままじゃ陸人になにされるかわからない。
逃げたい、助けを呼びたい。だけど動けないし声を発することもできない。
「なぁ、杏……織田と付き合っているなんて嘘だろ? それに絶対後悔するさ。俺の方がよかったって。だったらもうこの際、このままけっこんしちゃわないか? 実は俺、来年から転勤することになったんだ。そこに杏にもついてきてほしい」
陸人はなにを言っているの……?
初めて好きになり、長い時間を一緒に過ごしてきた人だもの。冷静に話し合えば私の気持ちを理解してくれるかも……と心のどこかで思っていた自分が浅はかだった。
みどりの言う通り、話にならない。私の気持ちなんてなにひとつ伝わりっこない。
沸々と声から怒りを感じるのがわかる。どうしよう、私このままじゃ陸人になにされるかわからない。
逃げたい、助けを呼びたい。だけど動けないし声を発することもできない。
「なぁ、杏……織田と付き合っているなんて嘘だろ? それに絶対後悔するさ。俺の方がよかったって。だったらもうこの際、このままけっこんしちゃわないか? 実は俺、来年から転勤することになったんだ。そこに杏にもついてきてほしい」
陸人はなにを言っているの……?
初めて好きになり、長い時間を一緒に過ごしてきた人だもの。冷静に話し合えば私の気持ちを理解してくれるかも……と心のどこかで思っていた自分が浅はかだった。
みどりの言う通り、話にならない。私の気持ちなんてなにひとつ伝わりっこない。