焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
「ありがとう、織田くん。もう大丈夫。行こう?」
「……あぁ」
平気だと伝えても、彼はどこか不安げ。さんざん心配かけちゃったんだ、これ以上心配かけたくない。
また少ししたら彼は海上に出ると言っていたし。会える時間は楽しく過ごしたいもの。
手を繋いだまま家を出て、他愛ない話をしながら織田くんは、みどりのマンションまで送ってくれた。
「それじゃ鳥居さん、滝本のことよろしくお願いします」
「はい!」
玄関先まで送ってくれて、みどりにそう言うと織田くんは「また連絡する」と言って帰っていった。
みどりとふたり、織田くんを見送り家に入ると、さっそく彼女はからかってきた。
「杏のことをよろしくお願いしますだなんて! すっかり織田さんに愛されちゃって」
「……もう、からかわないで」
口ではそんなことを言いながら、内心嬉しくてたまらない。
みどりに淹れてもらった珈琲を飲みながら、彼女はしみじみ話し出した。
「……あぁ」
平気だと伝えても、彼はどこか不安げ。さんざん心配かけちゃったんだ、これ以上心配かけたくない。
また少ししたら彼は海上に出ると言っていたし。会える時間は楽しく過ごしたいもの。
手を繋いだまま家を出て、他愛ない話をしながら織田くんは、みどりのマンションまで送ってくれた。
「それじゃ鳥居さん、滝本のことよろしくお願いします」
「はい!」
玄関先まで送ってくれて、みどりにそう言うと織田くんは「また連絡する」と言って帰っていった。
みどりとふたり、織田くんを見送り家に入ると、さっそく彼女はからかってきた。
「杏のことをよろしくお願いしますだなんて! すっかり織田さんに愛されちゃって」
「……もう、からかわないで」
口ではそんなことを言いながら、内心嬉しくてたまらない。
みどりに淹れてもらった珈琲を飲みながら、彼女はしみじみ話し出した。