焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
「なにかと窮屈な生活をさせてしまうかもしれない。時には不安にさせることもあると思う。……それでも俺はお前を生涯かけて守っていきたいんだ。この前のような怖い思いなんて絶対にさせない」

力強い言葉に、涙が零れ落ちる。

「滝本がそばにいてくれたら、俺もどんなに辛い仕事にも立ち向かっていけると思う」

一呼吸置き、彼はふわりと笑った。

「俺と結婚してください」

幼い頃、夢に見た好きな人からのプロポーズの言葉に、拭っても涙が溢れて止まらない。

こんなに泣いちゃうほど嬉しくて、幸せなことだったんだね。

私の答えは決まっている。涙を拭い、笑顔で伝えた。
「はい」と――。
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