焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
いや、だって織田くんが私を好きだったのは高校生の時でしょ? 今は違はず。現に私たちは高校を卒業してから今日までずっと会っていないし、連絡も一切取っていなかったのだから。
でもじゃあどうして織田くんは、『久しぶりに恋愛しないか?』なんて言うの? 冗談で言っている?
疑問が増すものの、彼の瞳からは冗談を言っているようには見えなくて、ますます混乱するばかり。
「さっきも言ったけど、俺たちの仕事は一年のほとんどを海の上で過ごすんだ。家族にさえ思うように会えない。……だから滝本に自分の想いを伝えず、後悔したくない」
私から目を逸らすことなく彼は続けた。
「俺も滝本と同じなんだ。高校を出て自衛官になるために、恋愛することなく今日までがむしゃらに仕事に向き合ってきた。正直、自分の身になにが起こるかわからない仕事だからこそ、このまま家庭を持たず独身でいいと思っていた」
そこまで話すと、織田くんは少しだけ表情を緩めた。
でもじゃあどうして織田くんは、『久しぶりに恋愛しないか?』なんて言うの? 冗談で言っている?
疑問が増すものの、彼の瞳からは冗談を言っているようには見えなくて、ますます混乱するばかり。
「さっきも言ったけど、俺たちの仕事は一年のほとんどを海の上で過ごすんだ。家族にさえ思うように会えない。……だから滝本に自分の想いを伝えず、後悔したくない」
私から目を逸らすことなく彼は続けた。
「俺も滝本と同じなんだ。高校を出て自衛官になるために、恋愛することなく今日までがむしゃらに仕事に向き合ってきた。正直、自分の身になにが起こるかわからない仕事だからこそ、このまま家庭を持たず独身でいいと思っていた」
そこまで話すと、織田くんは少しだけ表情を緩めた。