焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
「今日は上司に無理やり参加させられてさ……。でもこうして無理やり参加させられてよかったと思っている。滝本と再会することができて、変わらない滝本と、恋愛したいと思えたから」

彼の熱い想いに胸がギュッと締めつけられる。

どうして私、こんなにドキドキしているんだろう。しばらく恋愛はしたくないって思っていたはずなのに……。

久しぶりに感じる胸のときめきに、動揺を隠せない。

「滝本とこれっきりなんて、嫌なんだ。もっと話をしたいし、今の滝本を知りたいと思っている。……今、少しでも俺と同じ気持ちになってくれたなら、最後の告白の時間までに考えてほしい。これからも俺と、会ってくれることを」

「織田くん……」

考える……? これから先、織田くんと会うことを? 急にそんなことを言われたって困る。それなのにどうして心はこんなにも大きく揺れているのだろうか。

「ご歓談中ですが、そろそろフリータイム終了のお時間となります」

マイク越しに聞こえてきたアナウンスに、織田くんは「それじゃ、また」と言って去っていった。
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