焦れ恋ロマンス～エリートな彼の一途な独占欲
会場内は薄暗くなり、私たち女性参加者は一ヵ所に集められ、横に並ぶとスポットライトが当てられた。

そして次々と男性から女性へ告白がされていき、カップル成立、不成立となっていく中、みどりの元へもあの彼が訪れ、見事にカップル成立となった。

たくさんの拍手を贈られているみどりはとても幸せそうで、私まで心が満たされていく。

その後も徐々に過ぎていき、いよいよ織田くんの番となった。

今回の婚活パーティーで一番人気だった彼の告白に注目が集まる中、織田くんが迷いなく向かった先は私の目の前だった。

女性参加者から悲鳴にも似た声が上がる中、真っ直ぐ私を見つめる織田くんから視線を逸らすことができない。

すると織田くんは、手にしていた小さな花束を私に差し出した。

「昔、告白しなかったことをずっと後悔していた。だからもう一度、俺にチャンスをくれないか？　まずは友達からはじめてほしい」

「友達、から？」

思わず聞き返すと、織田くんは大きく頷いた。
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