焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
そんな私とは打って変わり、奇跡的に同時に当選を果たしたみどりは護衛艦と、私たち女性参加者に説明などをしてくれている、制服姿の海上自衛官に釘付け。

「本当にびっくりだよねー。まさかふたりとも当選しちゃうとか。でも私に無理やり引っ張ってきてもらってよかったでしょ? ほら、制服を着た海上自衛官って最高にカッコよくない!?」

興奮状態のみどりは、バシバシと私の背中を叩いてくるものだから本当に痛い。

そういえばみどりは、制服フェチでもあった。様々な職種の制服男子を特集した雑誌を買っているのを、見たことがあるし。

当選するとは夢にも思わなかった。当選を知らせるハガキがポストに投函されているのを見た時は、フリーズしてしまったほど。

当選しなかったことにして不参加しようと思ったけれど、私の性格を熟知しているみどりが家を訪ねてきてハガキを見られ、それは叶わず。

今日着ているワンピースを一緒に買いに行き、そして無理やり連れてこられてしまった。
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