僕に君の愛のカケラをください
「昨日,,,」
「昨日?」
「昼食を買いに行く途中の公園で,,,」
そこまで言うと、葉月は言いづらそうに言葉を濁した。
会社の裏の公園は、利用者が少なく死界が多い。最近は変質者も出るということで、この界隈を管轄する警察署からも注意勧告が出ていた。
「まさか、葉月お前,,,」
昼食を買いに行ったはずなのに帰社せず、電話をしてきたと思ったら突然、フレックスタイムを申請。
15時過ぎに青ざめた顔で戻ってきた。
涙目、ため息、そしてあの言葉。
"命がかかってるんです"
勝手に誰か大切な人が病気か怪我をして呼び出されたのだろうと勘違いしていたが、
「お前、変質者に何かされたのか?そしてそれをネタに脅されてるとか,,,?」
真剣な蒼真の表情に、葉月が唖然とする。
一瞬の間が二人の間に緊張感を増したが、それも続く葉月の笑い声で掻き消された。
「私が変質者に襲われたと思ったんですか?フフ,,,。私これでも空手部で有段者ですよ」
蒼真はホッとしたのも束の間、葉月の笑顔に釘付けになっていた。
「昨日?」
「昼食を買いに行く途中の公園で,,,」
そこまで言うと、葉月は言いづらそうに言葉を濁した。
会社の裏の公園は、利用者が少なく死界が多い。最近は変質者も出るということで、この界隈を管轄する警察署からも注意勧告が出ていた。
「まさか、葉月お前,,,」
昼食を買いに行ったはずなのに帰社せず、電話をしてきたと思ったら突然、フレックスタイムを申請。
15時過ぎに青ざめた顔で戻ってきた。
涙目、ため息、そしてあの言葉。
"命がかかってるんです"
勝手に誰か大切な人が病気か怪我をして呼び出されたのだろうと勘違いしていたが、
「お前、変質者に何かされたのか?そしてそれをネタに脅されてるとか,,,?」
真剣な蒼真の表情に、葉月が唖然とする。
一瞬の間が二人の間に緊張感を増したが、それも続く葉月の笑い声で掻き消された。
「私が変質者に襲われたと思ったんですか?フフ,,,。私これでも空手部で有段者ですよ」
蒼真はホッとしたのも束の間、葉月の笑顔に釘付けになっていた。