僕に君の愛のカケラをください
蒼真が社長室の扉を開けようとすると、中から背の高い30代位の男性と、50代の男性が中から出てきた。
「それでは失礼します」
二人は頭を下げて、社長室を出ると、蒼真にちらっと目をやり、お辞儀をしてその場を去った。
「何かあったのか?」
蒼真は、応接室のソファに腰掛けている葉月と靖晃の向かいの椅子に腰かけた。
「そうだな。ちょっと,,色々とな」
靖晃の顔は珍しく険しかった。
いつも笑顔の葉月も何故か今は笑っていない。
「何だ?トラブルか?」
二人は黙りこんで何も話さない。
蒼真の胸に、言いようのない不安が頭をもたげてくる。
「終業後に話したいことがある。葉月ちゃんも一緒に」
コクンと頷く葉月と靖晃からいったい何を告げられるのか、,,。
幸せを掴んだはずの蒼真なのに、こんなにも些細な、理由すらわからないことで、簡単に不安に苛まれてしまうなんて,,,。
"情けない"
と蒼真は自嘲して終業を待った。
「それでは失礼します」
二人は頭を下げて、社長室を出ると、蒼真にちらっと目をやり、お辞儀をしてその場を去った。
「何かあったのか?」
蒼真は、応接室のソファに腰掛けている葉月と靖晃の向かいの椅子に腰かけた。
「そうだな。ちょっと,,色々とな」
靖晃の顔は珍しく険しかった。
いつも笑顔の葉月も何故か今は笑っていない。
「何だ?トラブルか?」
二人は黙りこんで何も話さない。
蒼真の胸に、言いようのない不安が頭をもたげてくる。
「終業後に話したいことがある。葉月ちゃんも一緒に」
コクンと頷く葉月と靖晃からいったい何を告げられるのか、,,。
幸せを掴んだはずの蒼真なのに、こんなにも些細な、理由すらわからないことで、簡単に不安に苛まれてしまうなんて,,,。
"情けない"
と蒼真は自嘲して終業を待った。