僕に君の愛のカケラをください
目的地の居酒屋に着くと、蒼真は奥の個室を目指した。
ここの店長は、K&Sを立ち上げたときからの顔馴染みで、終業時に先に電話で連絡を入れて部屋を押さえておいた。
「さあ、座って。ビールでいいか?」
「あ、はい」
ようやく捕まれていた腕を離され、ホッとした葉月は
「ご心配はありがたいんですけど、結構強引なんですね。副社長」
と笑った。
その笑顔は満面の笑みで、普段の葉月からは決して見ることのできない類いのものだった。
「スタッフの健康管理も俺の仕事だ」
蒼真は顔をそらすと、店員を呼び、生ビールを二つ注文した。
ここの店長は、K&Sを立ち上げたときからの顔馴染みで、終業時に先に電話で連絡を入れて部屋を押さえておいた。
「さあ、座って。ビールでいいか?」
「あ、はい」
ようやく捕まれていた腕を離され、ホッとした葉月は
「ご心配はありがたいんですけど、結構強引なんですね。副社長」
と笑った。
その笑顔は満面の笑みで、普段の葉月からは決して見ることのできない類いのものだった。
「スタッフの健康管理も俺の仕事だ」
蒼真は顔をそらすと、店員を呼び、生ビールを二つ注文した。