Mon seul dieu【短編】



「可愛い名前」


「うるさい、そう言う君の名前は?」



少しムッとした顔をして、ユナははじめて私に質問してくる。



「木実杏珠。ちなみに言うと17歳で高校三年生」



私の答えに少し驚いた顔をして、次に楽しそうに口角をあげる。



「ふーん。天使ね…」



「バカにしてるの?」



私の名前杏珠(アンジュ)とはフランス語で天使と言う意味になるらしい。



「そうじゃない。ピッタリだよ杏珠」
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