Mon seul dieu【短編】
そこには誰もが目を奪われるような容姿をした青年が一人。
「あぁん?こっちはお取り込み中なんだよ!どっかいけ!」
青年の声に振り返りそう言いながら殴ろと拳を握る男は青年を見てピタとその動きを止める。
「僕のこと殴れないでしょう?」
そう言って青年は綺麗な微笑みを浮かべる。
青年の言葉に図星なのか、大きく舌打ちを鳴らし「何なんだこれはっ!」と苛立ちにまかせて怒鳴り男達はその場を立ち去ってしまう。
それは一瞬のことで、何が起こったのか頭が追いついていかない。