ONE〜想いは一つ〜
センターからの電話から、間も無くして患者が運ばれてきた。

救急隊が状態を説明する。
それを、聞きながら処置に入る中元先生たち。

私も由香里に続いて、処置に入った。

一応、どこに何があるのかを頭に叩き込んでいたから、間違える事なく終える事が出来た。


「あー終わった」

「ちゃんと、やってたじゃない?さすがね」

「ドキドキよ。初めてオペした時よりも緊張したわ」

「そんな訳ないでしょ?けど、さすがね。手際よかったわよ、これからもよろしくね」

こんな緊張感は久しぶり。
やってる事は、全然気にもならないんだけど、夏帆じゃないって、バレないか、それだけが気になって仕方なかった。
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