ONE〜想いは一つ〜

「…いや、彼女達に来てもらうと、後で期待持たせちゃ、わ、悪いだろ」

「は?期待?って、言いますと、私だったら期待しないから大丈夫だと?」

「いや、そういう意味じゃなくて…」

「先生?医師としての力は認めます。でも男としては最低ですよ、今の発言。もういいです。そこのお店行って下さい。妹さん、おいくつですか?欲しいものは何ですか?」

怒りを通り越して、呆れてこれ以上話をしたくなかった。
ほんと、失礼。

私の怒りが伝わったのか、中元先生は妹さんが26歳で、普通のOLをしていて、againのブランドが好きな事を教えてくれた。
againだったら、ここのお店が直営店だから…

私は、必要以外話す事なく、先生を連れてagainの店に入った。

「いらっしゃいませ」

「すみません。新作ってどれです?」

すぐにお店の人が、新作を教えてくれた。
私はそれを手に取った。
あ、このワンピース可愛い…さすがに私は無理だな。可愛すぎる…

「先生、妹さんの写真ありますか?」

「え?あ、あぁ」

慌てて、携帯で写真を探して見せてくれた。
似てない、かも。
でも、可愛らしい人…誕生日のプレゼントって、言うぐらいだから可愛がってるんだろうな。

< 30 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop