ONE〜想いは一つ〜
人助けをした後、偶然にも私の初恋の人である広樹さんと会ってしまった私は、中元先生と大学の同級生だと聞いて、さらにびっくりしていた。
「院長も心配してるんだ、分かるだろ?」
「っ、広樹さん。私は病院には帰らない。後継ぎの事なら夏帆に言って、広樹さんが夏帆と結婚すればいい事でしょ?」
そう。
広樹さんは夏帆と付き合っていた。
同じ双子なのに、夏帆を好きになったのだ。
そして、院長でもある父が私と広樹さんを結婚させたがっていたが、夏帆と付き合っている事を知っていた私が断固として、それを拒否した。父も原因が夏帆にあると分かったのか、夏帆のお見合いを勧めるようになったのだ。それが、今回の家出の発端だ。ただ、夏帆と広樹さんが結婚すれば済む話なのに、どうしてここまでもつれるかな?
ほんと、意味が分かんない。
「俺と夏帆の結婚は許してもらえないんだ」
「は?意味が分かんないだけど?私も夏帆も南條総合病院の娘でしょ?一緒じゃない」
「院長は、佳織に継いでもらいたいんだよ。だから夏帆が結婚すれば、俺が佳織と結婚すると思ってるんだよ」
ほんと、どうして自分の子供に継いでもらいたいと思うのかな…
いい迷惑…
父の気持ちも分かる反面、思い通りにならないからって、子供の幸せを無視するやり方にも納得いかない。
「広樹さん、私は戻るつもりもないし、継ぐ気もないの。悪い事は言わないわ、病院を辞めて、夏帆と結婚して。右腕である、あなたが抜けたら父も頭を打つはずよ。医者なんてどこでも働けるわ。大事なものを見逃さないで」
「院長も心配してるんだ、分かるだろ?」
「っ、広樹さん。私は病院には帰らない。後継ぎの事なら夏帆に言って、広樹さんが夏帆と結婚すればいい事でしょ?」
そう。
広樹さんは夏帆と付き合っていた。
同じ双子なのに、夏帆を好きになったのだ。
そして、院長でもある父が私と広樹さんを結婚させたがっていたが、夏帆と付き合っている事を知っていた私が断固として、それを拒否した。父も原因が夏帆にあると分かったのか、夏帆のお見合いを勧めるようになったのだ。それが、今回の家出の発端だ。ただ、夏帆と広樹さんが結婚すれば済む話なのに、どうしてここまでもつれるかな?
ほんと、意味が分かんない。
「俺と夏帆の結婚は許してもらえないんだ」
「は?意味が分かんないだけど?私も夏帆も南條総合病院の娘でしょ?一緒じゃない」
「院長は、佳織に継いでもらいたいんだよ。だから夏帆が結婚すれば、俺が佳織と結婚すると思ってるんだよ」
ほんと、どうして自分の子供に継いでもらいたいと思うのかな…
いい迷惑…
父の気持ちも分かる反面、思い通りにならないからって、子供の幸せを無視するやり方にも納得いかない。
「広樹さん、私は戻るつもりもないし、継ぐ気もないの。悪い事は言わないわ、病院を辞めて、夏帆と結婚して。右腕である、あなたが抜けたら父も頭を打つはずよ。医者なんてどこでも働けるわ。大事なものを見逃さないで」