ONE〜想いは一つ〜
「ちょっと待て、もしかして意識レベルの時の話でそう思ったのか?」
「えぇ、最初聞きなれないE1とか言ってから言い換えされたんで、Drなのかな、と」
「そうか…いや、お疲れさん」
やっぱり、あの時聞き間違いじゃなかったのか…
考えていると、谷本がまた一哉のもとにやってきた。
「なに考えてんだよ?」
「いや、なぁ、看護師がGCSを通常で使うか?救急隊に向けて」
「ん?GCS?あれは普通俺ら医者の方じゃね?それに脳外の方でよく使われるだろ。基本はJCSだろ、俺らからしたらGCSの方が楽だけどな、それがどうした?」
「いや、なんでもないんだ…」
「す、すみません。遅くなりました!」
勢いよく、私は医局に頭を下げて入って行った。
もちろん、注目を浴びたのは言うまでもない。
「南條…お前、あそこからここまで来るのに、何やってたんだよ!」
待たされたのが、よっぽど腹が立ったのか、私の姿を確認すると、椅子から立ち上がって私の腕を持ち上げた。
「痛いです、先生…」
顔が引きつる…
「へぇ…一哉、南條さんとデートしてたのか…へぇ…」
「へ?」
「は?」
二人声が重なった。
「そ、そんな訳ないですよ!」
「んな訳ねーだろ!」
「否定も仲良く一緒とか。そりゃ、そんな格好で行くよな?」
ニヤニヤしながら、中元先生を追い込んでいる谷本先生を横目に私は車のキーを中元先生の机の上に置いて、逃げ出した。
「あ、待てよっ」
「えぇ、最初聞きなれないE1とか言ってから言い換えされたんで、Drなのかな、と」
「そうか…いや、お疲れさん」
やっぱり、あの時聞き間違いじゃなかったのか…
考えていると、谷本がまた一哉のもとにやってきた。
「なに考えてんだよ?」
「いや、なぁ、看護師がGCSを通常で使うか?救急隊に向けて」
「ん?GCS?あれは普通俺ら医者の方じゃね?それに脳外の方でよく使われるだろ。基本はJCSだろ、俺らからしたらGCSの方が楽だけどな、それがどうした?」
「いや、なんでもないんだ…」
「す、すみません。遅くなりました!」
勢いよく、私は医局に頭を下げて入って行った。
もちろん、注目を浴びたのは言うまでもない。
「南條…お前、あそこからここまで来るのに、何やってたんだよ!」
待たされたのが、よっぽど腹が立ったのか、私の姿を確認すると、椅子から立ち上がって私の腕を持ち上げた。
「痛いです、先生…」
顔が引きつる…
「へぇ…一哉、南條さんとデートしてたのか…へぇ…」
「へ?」
「は?」
二人声が重なった。
「そ、そんな訳ないですよ!」
「んな訳ねーだろ!」
「否定も仲良く一緒とか。そりゃ、そんな格好で行くよな?」
ニヤニヤしながら、中元先生を追い込んでいる谷本先生を横目に私は車のキーを中元先生の机の上に置いて、逃げ出した。
「あ、待てよっ」