ONE〜想いは一つ〜
見つかりました。
「いい?早く帰るのよ?中元先生に捕まったらおしまいよ?分かった?」
うんうんと頷いた。
って、言うか、呼び止めたの由香里じゃん!
は、早く帰ろう。
私は慌てて病院から飛び出した。
「はぁはぁ、ここまでくれば大丈夫…」
病院を裏口から出て、駅に向かって歩こうとした。
グイッ
え?
腕を引っ張っられ、振り返ると息を切らした中元先生が私の腕を掴んでいた。
「なんで、逃げんだよ。待てって言っただろ?」
「あ、あはは…聞こえてませんでした」
「乗れ、送るから」
顎で後ろに止めてある車に乗れと、指図されてしまった。
なんて横暴な…
どうすりゃいいのよ。
由香里には乗るなと言われているけれど。
でも、あまり裏口で騒いでいると、みんなに気付かれるかもしれないと思った私は素直に車に乗った。
「何むくれてるんだよ」
「なっ、むくれてなんかないですよ!ただ強引だから…」
「だから…それがむくれてんじゃねーのか?」
信号が赤に変わったのかブレーキを踏んだ中元先生は、横を向いた。
「お前…、彼氏とかいるのか?」
「…っ、なんでそんな事先生に話しなきゃいけないんですかっ!」
自分でも顔が赤くなっているであろう事は分かっていたけれど、必死になって反論していた。
「…クックっ、いねーんだな。そんなに怒るなよ」
抵抗虚しく、私には彼氏がいないと決定づけされてしまった。
反論しても、笑いながら先生は、はいはいとハンドルを握っていない手で私をあしらった。
そしてそのまま、また車を発進させた。
なんでこんな事になったんだろう。
うんうんと頷いた。
って、言うか、呼び止めたの由香里じゃん!
は、早く帰ろう。
私は慌てて病院から飛び出した。
「はぁはぁ、ここまでくれば大丈夫…」
病院を裏口から出て、駅に向かって歩こうとした。
グイッ
え?
腕を引っ張っられ、振り返ると息を切らした中元先生が私の腕を掴んでいた。
「なんで、逃げんだよ。待てって言っただろ?」
「あ、あはは…聞こえてませんでした」
「乗れ、送るから」
顎で後ろに止めてある車に乗れと、指図されてしまった。
なんて横暴な…
どうすりゃいいのよ。
由香里には乗るなと言われているけれど。
でも、あまり裏口で騒いでいると、みんなに気付かれるかもしれないと思った私は素直に車に乗った。
「何むくれてるんだよ」
「なっ、むくれてなんかないですよ!ただ強引だから…」
「だから…それがむくれてんじゃねーのか?」
信号が赤に変わったのかブレーキを踏んだ中元先生は、横を向いた。
「お前…、彼氏とかいるのか?」
「…っ、なんでそんな事先生に話しなきゃいけないんですかっ!」
自分でも顔が赤くなっているであろう事は分かっていたけれど、必死になって反論していた。
「…クックっ、いねーんだな。そんなに怒るなよ」
抵抗虚しく、私には彼氏がいないと決定づけされてしまった。
反論しても、笑いながら先生は、はいはいとハンドルを握っていない手で私をあしらった。
そしてそのまま、また車を発進させた。
なんでこんな事になったんだろう。