ＯＮＥ〜想いは一つ〜

「…最近、相当疲れが溜まってらしたんだろう。無理もされていたとは思う」

広樹さんこらの電話を受けた私は、慌てて病院に向かった。そして、広樹さんから父の病状を聞いた。

「姉さん…」

「夏帆、あなたも来てたのね…」

広樹さんの横には私の妹、夏帆が立っていた。

「…で。容体的にはどうなの？」

「軽い心筋梗塞だな。すぐにステンド処置したから大丈夫」

「そう…バイパスするほどではなかったのね…。よかった…」

「あぁ、だけど無理やストレスを溜めたらまた一緒だよ」

無理やストレス…
広樹さんが言いたい事も分かる。
私が勝手な事をしたから、ストレスが溜まり、無理を重ねたと。

だけど…

「それより、佳織。病院大丈夫なのか？」

答えを探していると広樹さんから、病院の話をされた。

「え、姉さん。どこかに勤めたの？まだ仕事はしないって言ってたじゃない」

能天気に、夏帆は私がどこかで医者として、働いていると思ってるらしい。
まぁ、当たり前か…
広樹さんも、夏帆に私が夏帆として東和総合病院で看護師として、働いているとは言えないか。

「何言ってるのよ。あなたの代わりに東和で、働いてるんじゃない。無責任な辞め方なんてするもんじゃないわ」

「待って…それって」