ONE〜想いは一つ〜
「すみません、南條です。はい、時間取っていただいてもよろしいですか?」
病院を出た、その足で師長に電話を入れた。
日勤で来ていた事もあり、すぐに師長は時間を作ると言ってくれた。
「夏帆さん!大丈夫なんですか?心配してしましたよ」
ナースステーションに顔を出すと、瑞穂が心配そうに走ってきた。
「大丈夫。落ち着いたから、ごめんね。勤務変わってもらって…」
「大丈夫ならよかったです。あ、外来行ってきまーす」
いつもの人懐っこい笑顔で、瑞穂はナースステーションを出て行った。
「師長、すみません」
「今、ちょうど時間が空いたからいいわよ。ミーティングルームでいい?」
そう言うと、師長は私を連れてミーティングルームに向かった。
私はそこで師長に、父が倒れた事、南條総合病院の跡取りである事、すぐにでも継がないといけなくなった事を伝えた。
「そ、そうなの。それは仕方ないわ…ね」
「申し訳ありません。まだ勤めて2ヶ月も経ってないのに…。でも、夫になる人からも、戻ってサポートしてほしいと言われたので」
もっともらしい言い訳。
これなら誰も止められないだろう。
師長もびっくりしていたけれど、納得はしていた。
「人事にも伝えるわ。とりあえず、1ヶ月は働いてもらう事になると思うけど。いいかしら?」
「はい…申し訳ありません」
師長に頭を下げ、ミーティングルームを出た。
病院を出た、その足で師長に電話を入れた。
日勤で来ていた事もあり、すぐに師長は時間を作ると言ってくれた。
「夏帆さん!大丈夫なんですか?心配してしましたよ」
ナースステーションに顔を出すと、瑞穂が心配そうに走ってきた。
「大丈夫。落ち着いたから、ごめんね。勤務変わってもらって…」
「大丈夫ならよかったです。あ、外来行ってきまーす」
いつもの人懐っこい笑顔で、瑞穂はナースステーションを出て行った。
「師長、すみません」
「今、ちょうど時間が空いたからいいわよ。ミーティングルームでいい?」
そう言うと、師長は私を連れてミーティングルームに向かった。
私はそこで師長に、父が倒れた事、南條総合病院の跡取りである事、すぐにでも継がないといけなくなった事を伝えた。
「そ、そうなの。それは仕方ないわ…ね」
「申し訳ありません。まだ勤めて2ヶ月も経ってないのに…。でも、夫になる人からも、戻ってサポートしてほしいと言われたので」
もっともらしい言い訳。
これなら誰も止められないだろう。
師長もびっくりしていたけれど、納得はしていた。
「人事にも伝えるわ。とりあえず、1ヶ月は働いてもらう事になると思うけど。いいかしら?」
「はい…申し訳ありません」
師長に頭を下げ、ミーティングルームを出た。