ONE〜想いは一つ〜
結婚するのか…
確かに中元先生はそう言った。
どうして…そんな事聞くの。
家に帰ったものの、気になってしまってなかなか寝付けなかった。
それに、やっと離れられると喜んだけれど、理由のつかないモヤモヤに心はざわついていた。
完全寝不足だわ。
「おっはよう!」
「あ、おはよう。麗華なんだか元気ね、なんかいい事でもあった?」
「ウフフ….今日は外来で谷本先生と一緒なの。邪魔が入らないから楽しいじゃない?」
「あ、そう…よかったね」
麗華は、私が夏帆として、ここ病院に来た時に更衣室に連れ込んだ張本人。
人はいいんだけど、ちょっと強引な所がたまに傷なんだけど。
看護師としての腕は、由香里に次いでいいと言える。
私の事も本当に夏帆だと思って接してくれていた。
ここ、東和総合病院の救命センターの人達はいい人ばかりだ。
そんな人達を騙してる事に胸が痛んだ。
でも、それももうすぐ終わる。
早く、南條佳織に戻りたい。
戻って…
え…戻って、何がしたいの?
私の夢は何だったんだろう?
何が原因で私は病院を辞めたんだろう?
今となっては、何がしたかったのか、分からなくなっていた。
残り少ない時間を惜しむように、私は夏帆としてここでの仕事を頑張ろうと思った。
確かに中元先生はそう言った。
どうして…そんな事聞くの。
家に帰ったものの、気になってしまってなかなか寝付けなかった。
それに、やっと離れられると喜んだけれど、理由のつかないモヤモヤに心はざわついていた。
完全寝不足だわ。
「おっはよう!」
「あ、おはよう。麗華なんだか元気ね、なんかいい事でもあった?」
「ウフフ….今日は外来で谷本先生と一緒なの。邪魔が入らないから楽しいじゃない?」
「あ、そう…よかったね」
麗華は、私が夏帆として、ここ病院に来た時に更衣室に連れ込んだ張本人。
人はいいんだけど、ちょっと強引な所がたまに傷なんだけど。
看護師としての腕は、由香里に次いでいいと言える。
私の事も本当に夏帆だと思って接してくれていた。
ここ、東和総合病院の救命センターの人達はいい人ばかりだ。
そんな人達を騙してる事に胸が痛んだ。
でも、それももうすぐ終わる。
早く、南條佳織に戻りたい。
戻って…
え…戻って、何がしたいの?
私の夢は何だったんだろう?
何が原因で私は病院を辞めたんだろう?
今となっては、何がしたかったのか、分からなくなっていた。
残り少ない時間を惜しむように、私は夏帆としてここでの仕事を頑張ろうと思った。