ONE〜想いは一つ〜
「…中元先生…」

中元先生からだった。

留守電を確認すると、電話に出てくれ、家に行くから、と入っていた。

家?

メールには、待ってるからとだけ。

嘘でしょ?

まさか、と思いながら私はカーテンを開けて、外を見た。

「嘘…なんでいるの」

中元先生の車が止まっているのが見えた。

「な、何考えてるの?先生だって夜勤明けなのに…」

私は慌てて、階下に降りて先生がクルマを停めている所まで走って行った。


「な、何やってるんですか!」

車の窓を叩くと、私の姿を確認すると、中元先生は車から降りてきて私を抱きしめた。

「よかった…電源を入れ入ってないし、何かあったのかと思った」

「先生…」

中元先生は腕の力を緩めることはなく、それ以上にまた力を入れて私を抱きしめた。

「…っ、先生…と、とりあえず部屋の上がって下さい…、ここじゃ…」

「っ、あぁ。いいのか?」

私は頷いて、中元先生を部屋に招き入れた。


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