ONE〜想いは一つ〜
「南條!なにやってるんだ!早くしろ!」
「あ、はい!」
一段と響く声で、中先生のゲキが飛んだ。
静かだった病院に、鳴り響いた救急車のサイレン音。
患者か搬送されてきた。
一刻を争う状態だと言う事は、誰の目から見ても一目瞭然だった。
「ライン取れ!」
「はいっ!」
チームとなって、患者の処置に当たる。
その時、私は中元先生の間違いに気づいてしまった。
出血が多く、視野が上手く取れず、吸引しても追いつかない状態の中、中元先生が血管の縫合に取り掛かった時、出血している血管でない所を縫合しようとしている所に気づいてしまった。
通常ならあり得ない事。
だけど、出血の多さがそのミスを助長させてしまっていた。
「中元先生!そこじゃないです、ここです」
「っえ?あ、すまない」
一瞬、何が起こったのか、前で同じく治療に当たっていた谷本先生も分からなかったようだった。
瑞穂も同じく…え?と言う表情になっていた。
私はそこの指摘だけすればいいものを、細かく縫合の仕方まで指摘してしまった。
そして、無事に処置は終わった。
患者も助かった。
だけど…私は…
「あ、はい!」
一段と響く声で、中先生のゲキが飛んだ。
静かだった病院に、鳴り響いた救急車のサイレン音。
患者か搬送されてきた。
一刻を争う状態だと言う事は、誰の目から見ても一目瞭然だった。
「ライン取れ!」
「はいっ!」
チームとなって、患者の処置に当たる。
その時、私は中元先生の間違いに気づいてしまった。
出血が多く、視野が上手く取れず、吸引しても追いつかない状態の中、中元先生が血管の縫合に取り掛かった時、出血している血管でない所を縫合しようとしている所に気づいてしまった。
通常ならあり得ない事。
だけど、出血の多さがそのミスを助長させてしまっていた。
「中元先生!そこじゃないです、ここです」
「っえ?あ、すまない」
一瞬、何が起こったのか、前で同じく治療に当たっていた谷本先生も分からなかったようだった。
瑞穂も同じく…え?と言う表情になっていた。
私はそこの指摘だけすればいいものを、細かく縫合の仕方まで指摘してしまった。
そして、無事に処置は終わった。
患者も助かった。
だけど…私は…