ONE〜想いは一つ〜
「おい!谷岡っ!何やってんだ!」
「中元!お前こそ、無茶言うなよっ!」
病院内に一哉達の怒号が響き渡っていた。
何も変わらない、救命センターの日常だった。
私が、東和総合病院を辞めて1ヶ月が過ぎようとしていた。
あれから、私は由香里に連絡を入れ、本当はあの日が退職日だった事を伝えた。
「うそ!そうだったの?言ってくれればよかったのに…」
「ごめんね。言うと大騒ぎになるでしょ。黙って行きたかったの…」
由香里は、夏帆の身代わりで仕事をさせた事を気にしていたからこそ、辞める時はちゃんと私の事を労いたかった。
だけど、それを断る私の気持ちも痛いほど分かってくれていた。
「そうよね…じゃ、またゆっくり飲みにでも行こう!それより、これからどうするの?」
どうするの?と聞かれ、どうすればいいのか、私は返事に困った。
まだ私の中でこれからどうすればいいのか考えが決まっていなかったから。
「これからゆっくり考えるわ。また連絡するわね」
由香里との電話を終えた私は、夏帆に連絡を入れた。
「夏帆…荷物引き払うからね」
共に住んでいたマンションを引き払った。そして、携帯も解約した。
これで本当に最後。
「中元先生…さようなら」
中元先生が私に連絡する術は残っていなかった。
「中元!お前こそ、無茶言うなよっ!」
病院内に一哉達の怒号が響き渡っていた。
何も変わらない、救命センターの日常だった。
私が、東和総合病院を辞めて1ヶ月が過ぎようとしていた。
あれから、私は由香里に連絡を入れ、本当はあの日が退職日だった事を伝えた。
「うそ!そうだったの?言ってくれればよかったのに…」
「ごめんね。言うと大騒ぎになるでしょ。黙って行きたかったの…」
由香里は、夏帆の身代わりで仕事をさせた事を気にしていたからこそ、辞める時はちゃんと私の事を労いたかった。
だけど、それを断る私の気持ちも痛いほど分かってくれていた。
「そうよね…じゃ、またゆっくり飲みにでも行こう!それより、これからどうするの?」
どうするの?と聞かれ、どうすればいいのか、私は返事に困った。
まだ私の中でこれからどうすればいいのか考えが決まっていなかったから。
「これからゆっくり考えるわ。また連絡するわね」
由香里との電話を終えた私は、夏帆に連絡を入れた。
「夏帆…荷物引き払うからね」
共に住んでいたマンションを引き払った。そして、携帯も解約した。
これで本当に最後。
「中元先生…さようなら」
中元先生が私に連絡する術は残っていなかった。