ONE〜想いは一つ〜
「もう大丈夫ですよ。よく頑張りました」
「あ、あ、ありがとうございましたっ」
中元先生から、もう大丈夫だと、告げられた母親は泣き崩れていた。
そして、病室に運ばれていく娘さんについて行った。
「先生…ありがとうございましたっ。先生がいてくれなかったら…」
「いえ、そんな事ないですよ。娘さんについててあげて下さいね」
私の目の前を通って行く時に、母親は私の手を握りありがとうと言った。
医師として最善の事をしただけ。
よかった。
心の底からそう思った。
「佳織!何があったのよ。いきなりだったから、びっくりしたじゃない。だけど、さすが腕は落ちてなかったわね」
「あ、由香里…出先でね、事故に遭遇したのよ。出血が多かったからどうなるかと思ったけど、よかったわ」
「そうだったんだ。ね、それより….あなた…大丈夫なの?」
大丈夫なの?と耳元で呟いた由香里に、私は笑うしか出来なかった。大丈夫な訳ないじゃない。
まさかこんな形で再会するなんて、誰が想像していただろう。
「志水…そちらの方は?知ってるのか?」
二人で話をしていると、中元先生が会話に入ってきた。
来た…
私は心を決めた。
「ここでお世話になっていた南條夏帆の姉の佳織です。妹がお世話になりました」
「あ、あ、ありがとうございましたっ」
中元先生から、もう大丈夫だと、告げられた母親は泣き崩れていた。
そして、病室に運ばれていく娘さんについて行った。
「先生…ありがとうございましたっ。先生がいてくれなかったら…」
「いえ、そんな事ないですよ。娘さんについててあげて下さいね」
私の目の前を通って行く時に、母親は私の手を握りありがとうと言った。
医師として最善の事をしただけ。
よかった。
心の底からそう思った。
「佳織!何があったのよ。いきなりだったから、びっくりしたじゃない。だけど、さすが腕は落ちてなかったわね」
「あ、由香里…出先でね、事故に遭遇したのよ。出血が多かったからどうなるかと思ったけど、よかったわ」
「そうだったんだ。ね、それより….あなた…大丈夫なの?」
大丈夫なの?と耳元で呟いた由香里に、私は笑うしか出来なかった。大丈夫な訳ないじゃない。
まさかこんな形で再会するなんて、誰が想像していただろう。
「志水…そちらの方は?知ってるのか?」
二人で話をしていると、中元先生が会話に入ってきた。
来た…
私は心を決めた。
「ここでお世話になっていた南條夏帆の姉の佳織です。妹がお世話になりました」