DESK BATTLE
食堂はザワザワとして
色々な匂いがした
俺は注文の列に並び
加藤さんは席を確保しに行った
俺は順番待ちをしながら
ずらりと貼られたメニューに目をやっていた
「あっ…」
ま、抹茶のパウンドケーキだと…?
な、抹茶アイスに、抹茶生チョコもあるのか!
俺は悩んだ結果
今日はパウンドケーキだけにすることにした
「お、洸さんきゅ
って、何だよそれ。好きなのか?」
お盆にカレーを2皿と
パウンドケーキを載せた俺は
少し恥ずかしかったが
頷いた
「何だよ〜、可愛いとこあるじゃねぇか!」
加藤さんはそう言いながら
俺の髪をわしゃわしゃした
声が…大きい…!
恥ずかしくなった俺はお盆を置いて
「は、はやく食べましょう!
冷めちゃいます!」
そう言って焦って口にかき込んだものだから
詰まって、ゲホゲホとむせた
「おうおう、大丈夫か洸〜」
背中をさすりながら
先輩が水を渡した
俺はそれを受け取って
一口で飲むと、少し楽になった
「あっ、ありがとうございます…」
加藤さんには迷惑をかけてばかりだ
それにしても、カレー美味しいな