DESK BATTLE
結論、抹茶パウンドケーキ
めちゃめちゃ美味しかったです
加藤さんは帰り際に緑茶と
ポテトチップスを買っていた
曰く、勉強のお供だそうだ
「確かに、食べながらやると
割と集中できますよね
俺は数学の時にやりますね」
「だよな!まぁ、俺は食べたいだけってのも
あるけどな!
洸は良かったのか?何もとってこなくて」
「なんか、お金払わずにもらうのが
申し訳なくて…」
そう言うと加藤さんはキョトンとし
すぐに大声で笑い出した
「おまえ、めちゃめちゃ優秀じゃねぇか!
え?さっきのカレーはよかったのか?
これがこの学園のいい所なんだから
甘んじろよ〜!」
アハハと笑いながら
俺達は教室に戻った
ドン!
「あっ、すみません」
すれ違った女の人と肩がぶつかってしまい
俺は反射的に謝った
「こちらこそ、すみません」
そう言って女の人は
にっこり笑った
栗色…と言うか
もはや金髪にちかい髪色
よく見ると青がかった瞳
外国の方かなと思い
俺は名札に目をやった
そこには―――
二村 紫乃