DESK BATTLE


俺は耳を疑った
会場は再びざわつき始めた
二村?誰だ?Sクラスにそんな人は
いなかったはずだ

「二村…紫乃…」

俺は無意識のうちに
呟いていた

「今回入試で、英語で満点がでました
在校生も、入学生諸君も
頑張ってください」

ま、満点…?
あの聞き取りにくかったリスニングを
もはや小説と化した長文を
すべて…?

俺はその衝撃を忘れられず
先生の話をちゃんと聞くことが出来なかった

小中学校9年間で
努力に努力を重ねて
ここまで来たのに
また上がいるというのか
俺の努力は、まだ足らないのか…!


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