総長さんが甘やかしてくる①(※イラストあり)


愁さんが家を出たあと、さっそく洗濯に取り掛かる。


愁さんの家はとにかく整理整頓されていて、ものが少ないというわけではないのに(たとえば洗剤でも夜干し用や柔軟剤など数種類の用意してあった)、なにがどこにあるかがわかりやすかった。


ちなみにリビングには丸い掃除機が動いていて自動的に床を綺麗にしてくれている。


「あ」


これはっ……!

――愁さんの、パンツ。


たしかボクサーパンツとかいうやつだ、これ。


「……こんなのはいてるんだ……」


って、まじまじと見てしまった。

わたしはヘンタイか。


(幻さんも、似た感じのはいてるのかな)


幻さんに下着を見られてしまった(そのうえカラダまで触られた)けれど、わたしは幻さんの下着もカラダも見ていない。


……腹筋割れていそう。


いやいや。待って。

朝からへんなことばっかり考えてるなあ!?


洗濯機をまわすと、続いて向かったのは――。


「お風呂磨こう!」


お風呂場だった。

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