総長さんが甘やかしてくる①(※イラストあり)
記憶がフラッシュバックする。
幻さんの部屋で、わたし
……幻さんと、キスを、した。
またあんな雰囲気になったりするのかな。
いや、それは考えすぎ……なの?
「…………」
「やっぱ愁の家に送るか。明日も朝早いしな」
「あ……、はい」
惜しい気持ちになってきた。
また、
幻さんの部屋に行きたいと
……キスして欲しいと思っている自分がいた。
こんなこと
照れくさくて絶対に言えそうにないけれど。
また、抱きしめて欲しいし。
幻さんの温もりを感じたい。
(……考えただけでドキドキする……)
「なに食いたい」
「あっ、あの! 愁さんの家で、ご飯の下ごしらえをしてきたんです。すぐに作れるもので。みんなで食べられたらなと……多めに用意してるんですけど。一緒にどうですか?」