総長さんが甘やかしてくる①(※イラストあり)


そしてわたしは


――とても気まずい朝を迎えた。


「……おはようございます」

「おはよう」


だってだって

一晩中、


「朝がこんなに億劫だと思ったのは初めてだ」

「え?」

「叶うものなら夕烏のこと、このままずっと抱きしめていたい」

「……っ」


幻さんの腕の中に、いたのだから。

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