総長さんが甘やかしてくる①(※イラストあり)
そう考えたそばから
柄の悪い男が手をふりあげ、
「……サトルさん!」
いてもたってもいられずに、事務所を飛び出し店内へ。
ガラス張りの店内からは、表の様子がよく見える。
さっきいた場所から数メートル離れた場所に倒れていたのは――。
「パン焼き上がんだよ。相手して欲しいなら俺がサボってるうちに来やがれクズ共。もっとも俺のトレーニングについてこれる骨のあるやつがいるかは知らねえが」
サトルさんでなく、
相手の不良だったんだ。