イジワル執事と王太子は伯爵令嬢を惑わせる
エピローグ
登場を知らせるラッパの音と共に教会の扉が開く。一斉に飛び立った白い鳥たちの向こうから現れたのは、純白の衣装に身を包んだテオフィルスとアディの二人だ。
その姿を一目見ようと教会のまわりに集まった人々から、盛大な歓声があがった。色とりどりの花びらが舞い、白い鳥が空高く飛び交う。
今日は、キリリシア王国王太子の結婚式だ。
春、国王に王太子妃として認められたアディは、それから半年後の今日、正式にテオフィルスの妻となった。
「おめでとうございます!」
「おめでとうございます、殿下!」
祝福の声がいくつも飛び交い、笑顔が広がる。
「ぼんやりしてて転ぶなよ」
人々にたおやかな笑顔を向けたまま、テオがアディに顔を寄せて耳打ちをした。
その姿を一目見ようと教会のまわりに集まった人々から、盛大な歓声があがった。色とりどりの花びらが舞い、白い鳥が空高く飛び交う。
今日は、キリリシア王国王太子の結婚式だ。
春、国王に王太子妃として認められたアディは、それから半年後の今日、正式にテオフィルスの妻となった。
「おめでとうございます!」
「おめでとうございます、殿下!」
祝福の声がいくつも飛び交い、笑顔が広がる。
「ぼんやりしてて転ぶなよ」
人々にたおやかな笑顔を向けたまま、テオがアディに顔を寄せて耳打ちをした。