エレディンの乙女と青龍の守護者
「女神の使者は乙女だと聞く。

乙女というには、お前はまだいくつにもならないようだがー、、」
幼な子はウェルロイドの手を握った。
幼な子の右手の甲で青いひかりが強くなる。

「わたしにはあなたがしゅごしゃさまだとわかります!」

「そのひかりの円が、乙女の証だというのか?」

『ひかりの円、、不可思議だとは思える。
確かに乙女はその身体のどこかに守護者の印を浮かび上がらせるのだと聞いている。
だがこの幼な子のひかりの円の中には、、』

「ウェルロイド様の守護者の印がないではないか!」

「えんだけなのは、それはめがみしゃまからのしゅくふくがまだとどけられていないからでしゅ。」

幼な子は自信満々に胸を反らせる。
お役目が果たせる嬉しさでいっぱいになり、満面の笑みを浮かべる。

「では、あなたにしゅくふくをー、、」
輝くような金髪の男の両頬に手を当てた。


「何をー」
「だからしゅくふくのキシュをー、、」
「キスだって?ウェルロイド様に?!」
< 10 / 225 >

この作品をシェア

pagetop