エレディンの乙女と青龍の守護者
この数日、カティナはこの部屋に籠らされていた。
時間を共にしていると、カミユが単純な男だということがよくよく見えた。思いついたことをすぐ口にする。だが悪気はない。そして熱い漢だ。
 

「よぉし、わかった!」
またため息が漏れていたのか、
いよいよ溜まりかねたのはカミユだった。

『これがいけなかった。』

「わかったよ。籠もってばかりも辛いだろう!」
ニカっと大きく笑った。

『この子を笑顔にしてやりたいと思った。

だが、今カミユは後悔しても遅すぎるほどの後悔と
自責の念に駆られている。

時間を戻せるものならば、、
まさかー、、良かれと思った、ほんのささいな
息抜きのはずだったのだ、、』
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