エレディンの乙女と青龍の守護者
13.柱
「カミユ!カティナはまだ、見つからないのか?!」
「申し訳ございません!!!!」
「言い訳はいい。
今はカティナを見つけることが先だ!」
「はっっ!!」
「ご報告致します!」
マントをはためかせ騎士が駆けつける。
その報告にウェルロイドは更に表情を険しくさせる。
何らかの一団が国境突破していたこと。
行方知れずの青の最高神官は何者かに拐われた可能性が高いこと。そして、付近では大きな熊のような獣の姿が目撃されていたこと。
「熊だとー、、」
突風が吹いた。
風に乗り鋭い声が響いた。
「私の乙女はどこだ?」