エレディンの乙女と青龍の守護者
ライアスは腕に横抱きにしていたカティナを
更にしっかと抱え込んだ。
「奴の狙いはお嬢ちゃんだ。」
「わ、私はお嬢ちゃんではなく、カティ、、」
「それはお嬢ちゃんの本当の名か?
お嬢ちゃん、俺らが守ろうってのは、
守護者って名前の奴らからだよ。」
皮肉げに笑う顔がカティナを見下ろす。
闇夜に赤い光を受け、恐ろしそうにも悲しそうに見える。
カティナの身体がまたも発光している。
焚き火の炎よりも明るく、煌々と辺りを照らす。
「守護者、、?」
カティナは目を見張る。
「黄金の鷹の守護者、それからー、、」
娘の白く細い上腕の太すぎる腕輪に触れる。