エレディンの乙女と青龍の守護者
カティナの顎に手を添える。
瞳は真剣そのもので、ウェルロイドの指がつーっと額に触れる。


「ぁ、、」
「そのままで。」

額にかかる髪をすくいあげる。

『赤獅子の光の円が浮かんだ場所を見ているんだわ、、』




しばらくすると、今度はカティナの両手を取った。
右手の甲には青い光の円が浮かんでいる。
左手の甲には、以前黄金の光の円が浮かんでいた。


沈黙の後、手の甲を見つめたままウェルロイドが口を開いた。


「貴女はとても危うい。」
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