エレディンの乙女と青龍の守護者

「わかっているのか?」

深い緑の瞳はまっすぐにカティナを捕らえ、
逸らすことを許さない。




指が顎に触れる。

『シュナイン、ライアス、、』


ウェルロイドの眉間の皺が深くなる。

『ふたりにカティナの存在が知られてしまった。
すぐまた彼女を奪いに来るだろう。

もはや儀式の準備などとはー、、』

ぐっとカティナの腰を引き寄せる。
栗色の髪が広がった。
あっと言う間もなく、またもやウェルロイドの胸に抱きすくめられてしまう。身動きもできないほどぴったりと胸に取り込まれる。
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