エレディンの乙女と青龍の守護者
21.強引
何の変化も起こらない。
『なぜだ?
何か違うのだろうか?』
手の甲は尚青く光っているが、他に変化は見られない。
再び唇を重ねる。
カティナがびくっと震えた。
「大丈夫だ。」
そっと、今度はやや押しつけるように。
夜の冷気で冷たくなっていた唇に温かさがともっていく。
彼女が漏らした声に、その登り立つ甘い香りに
柔らかな唇を喰む。
今度は向きを変え吸い付くように口づける。
『なぜだ?』
「、、ん、、んん、、っ!」
身をよじり抜け出そうとする彼女の頬に両手を添える。