エレディンの乙女と青龍の守護者
「青の、、青の守護者様!」

纏うもののない露わな胸を、隠そうと合わせた両手をその人は簡単にもぎとってしまう。そして片方を持ち上げる。
「ほぅ、、反応しているのか。
眠っている間は全く光らなかったが。

反応するのは、目が覚めている時だけなのか?」
ぱぁぁっと青くひかりだした手の甲を見つめたり、ひっくり返してみたりしている。

その間、何とかこの腕から抜け出そうとするのだが、力ではかなわない。

「ひゃ?!」
握られた手のひらに急に柔らかい感触がして変な声がでてしまった。
「な、なな、今のは??」
見上げると、それには答えず、しれっとした顔の守護者が見下ろしていて、やっと少しずらした身体がまた真ん中に引き戻されてしまう。
「ぁ、、!」

「どちらが本物なのだ?

幼な子と、今の姿と。」

見定めるようにじっと見つめられる。

「あるいはどちらも幻か?」

ぶんぶんと首を振る。
「どちらも私です!
ただ、今の姿の方が正しいように思いますが、、
幼な子の時も!中身は私でしたのでー、、」

「そうか。」

「あの、それより、、守護者さま、、

あの、、服を、、これでは、、」

ベッドの上に押さえられ身体の自由が効かない。



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