エレディンの乙女と青龍の守護者

「困ったな。」


ウェルロイドの手がカティナの頭を撫で下ろした。


彼は眉根を寄せ困ったような笑顔をする。


「貴女はとても変わっている。」


カティナは何のことだか解らない、と不思議そうな表情だ。

「解った。では今度こそ、儀式に則りーー、」

『いいや、』

ウェルロイドが言い終わらないうちに、
その声は届いていた。

『残すは私だけということだろうー、、』
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