エレディンの乙女と青龍の守護者
「おそらく思念体だろう。」
「思念体。初めて会った時、彼もそう言っていたわ。
これは思念体だと。」
「はい。」
カミユも頷いた。
「シュナイン自身は自国にいるはずだ。
だが安心はできない。
ん?」
「あ、いえ、
ではすぐに城の護衛の数を増やすよう手配致します。」
「ああ、頼む。」
「かしこまりました。直ぐに配置致します。」
そう言いつつ、カミユはその場に留まる。
いつもなら即行動に移す男だ。
「他にも何かあるのか?」
カミユはすっとその場に膝をついた。