エレディンの乙女と青龍の守護者
「まあいい。

娘のほうがむしろ都合がいい。」

「え?」

「お前の言う通り、
見た目だけが全てではない。

だが見た目が重要になることもある。

特にこのエレディンの民にとって、乙女は。」


「そう、、なんですか、、」
あいまいに頷く。

「そうだ。語り継がれてきた女神の乙女は、

乙女らしい姿のほうが受け入れやすい。


では、よいな?」

「よい?」

「そうだ。乙女よ、私に女神の祝福を。」

男の顔がゆっくりと降りてくる。

「え?」
眩しいほどの金髪がこぼれかかる。
「ええー?!」



扉がノックされる。
「ウェルロイド様、お目覚めですか?」
その声には答えず、深い緑の瞳は乙女を見つめる。

「今、ここでですか!?」
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