エレディンの乙女と青龍の守護者

「はい。」
「どうしてカミユが咎められるの?!
元はと言えば、私があの時、
はぐれてしまったからで、」

「いえ!私の失態です!
決して許されることではー、、!」
カミユは膝を折ったまま目頭を熱くしている。

「だから、カミユのせいではなくて、、」
さっと降りていってその顔をあげさせたいのだけれど、ウェルロイドの腕がより強く締まったようで抜け出せない。

「ウェルロイド、あの、、少し腕をー。」
ぐっと引っ張ってもびくともしない。
「離してもらえたら嬉しいのだけれど?」
「それはいけません!」
カミユが慌てて頭を上げた。

「ウェルロイド様から離れられてはなりません!」
「何故?」
< 200 / 225 >

この作品をシェア

pagetop