エレディンの乙女と青龍の守護者

目を丸めたのはウェルロイドだ。

『シュナインを引き留めて何の用がある?』と言いたげな渋い顔だ。
カティナはそんなウェルロイドの胸にくっついたまま声をあげる。
「貴方が祝福を望むのは、国をより大きくするため?」


「ふっ、それは先ほどの赤獅子の言だ。


ーーー私に興味を持ったか?」
口元に薄く笑みが浮かぶ。


「違、そうではなくてー、、」

「いつでも呼べ。すぐに迎えに来よう。」
「おい、早く行け。
さもなくば、、」
青い光がウェルロイドの身体からほとばしる。
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