エレディンの乙女と青龍の守護者
「おめでとうございます!
エレディンの乙女!喜んでお迎えいたします!」

神官らに囲まれ、乙女は込み上げてくる喜びでいっぱいだった。
『これよ!これこれ!
女神様の祝福をお届けすることで
たくさんのみなさんに喜んでもらえる!!
なんて喜びでしょう!!』

「ところで、、
そのお姿はどうされたのですか?」
「すぐお迎えできずこのようなご不便を、、」
「すぐにお着替えを!」

扉が開いてすぐ、ウェルロイドがシーツを手繰り寄せ巻きつけてくれたのだった。
それまでは全く、はだけていることなど構わないようだった彼の行動には驚いたが、巻かれるままになっていた。

「ありがとうございます!
はい!はい!そうです!
私は女神様から祝福を届けるというお役目をいただいて遣わされました。」
おぉ、という反応が返ってくる。
「この土地はエレディンというのですね?」
目に熱いものがこみ上げる。
『あぁ、、女神様、、』
胸の前で手を合わせ、女神に祈りを捧げる。
周りの神官らも、ともに祈りを捧げる。



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