エレディンの乙女と青龍の守護者
「ウェルロイド様、

青の神殿にて乙女のお召し替えのご用意が
整っております。」

ウェルロイドは立ち上がり乙女へと歩み寄る。
微笑みは極上だ。

「乙女、青龍の守護者として、
貴女を迎えることができとても嬉しく思う。」

乙女の手を取り、そっと握る。
見上げる栗色の瞳は印象的だ。
他の女たちより一回り小さく感じるのは
ただガウンしか羽織っていないせいなのか、
彼女は小さかった。

乙女の右手の甲にぱぁ、、っと
青いひかりの円が浮かび上がる。
神官らの喜びようは言うまでもない。

「我が国の青き神官たちよ、聞け。

女神は乙女を遣わされた。
私は、その祝福を儀式に則り、
まさに受けるところである。

この青いひかりの円の中、
青龍の印は現れるであろうー、、」
深い緑の瞳が射るように周囲に向けられる。

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