エレディンの乙女と青龍の守護者
「、、黄金の鷹の、、はい、、
いえ、、ハイメル王国の、、」
後から駆けつけたシロカと、ウェルロイドとカミユが
別室に場所を移し事態の詳細を確認し合っている。
「シュナイン皇子が?!まさか?!」
シロカはカティナのほうを気にかけた。
シュナインという名に反応したようだが、
彼女は暖かいお茶のカップを握り
始終うつむいたままだ。
「ええ、ですがそれは実体ではなくー、、、 」
「、、どんな力のある者がー、、、
いや、それは側近のー、、」
「では来襲に備えー、、」
カティナは青地で裾の広がった衣服に、
その上からは神官らと似た
白地のマントのような衣装を羽織っている。
違うのは、彼らのように頭巾型ではないところだろうか。
『少し儀式が遅れそうだ。』とシロカから伝え聞き、
用意されたのがこの衣装だった。