エレディンの乙女と青龍の守護者
『きみが欲しいー、必ず迎えにくるー、、』ふっと、あの声が蘇る。
それはまるで、今言われているかのように
鮮明に響き、カティナの肩がぶるっと震えた。
「あ、、」
その肩を大きな手がぎゅっと包み込んだ。
温もりを感じる。
「震えるほど怖かったのだな。」
頬に触れるのは滑らかで上質なシャツ。
彼から微かな香が香るほど、ぐっと
厚い胸に抱き締められる。
「思い出さなくてよい、、
やはり早くこうしておくべきだったーー」
ウェルロイドは至って真剣そのものだ。
ぐっと押し返しても厚い胸はびくともしない。